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外壁に発生したクラックは幅と深さにより補修方法が異なります。大きなクラックを補修材で埋めたりする程度ではすぐにクラックが再発生してしまいます。
外壁に発生したクラックは0.3mm未満のものはカチオン系のフィラー等のクラックの補修材を刷り込みで補修しますが、0.3mm以上のものはサンダーを使いU字型に溝を掘って、クラックの幅を広げます。その理由は充填するシーリング材の厚みを確保するためです。シーリング材は10mm×10mmの厚みが確保されていないと劣化が早まってしまい、すぐにクラックが再発生してしまうといったことが起こり得るからです。
電動サンダーのUカット専用のディスクでクラックの溝を広げます。大体10mm程度まで広げます。
クラックの幅を10mm程度まで広げたらシーリング用のプライマーを塗布します。
このプライマーはシール材をクラックに密着させるいわゆる糊のようなもので、塗りこクラックみが甘いと下地とシーリング材の密着度に関わり、シーリング材が剥離してしまうなどの不具合が発生しますのでしっかりと塗り込みます。
ポリウレタン系のシーリング材を充填していきます。
空気が入り込まないように注意します。
専用のヘラで綺麗に押さえていきます。
この時、後の樹脂モルタル成形の工程の事を考え、モルタルを充填する深さを確保するよう、少しへこませるように押さえます。
最後に金鏝を使用して樹脂モルタルで成形していきます。最後に刷毛で境界部を均して段差をなくし平滑に仕上げます。
この後の塗装工事の工程で、樹脂モルタルで成形したことによって、たいらになってしまった部分を周りの塗装面と同じ肌になるように吹き付けなどにより、肌合わせします。
このようにクラックの補修ひとつとっても様々な施工方法があります。クラックの再発生を防ぐためにそのクラックの状況に合わせた補修方法を計画することが重要です。