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従来のシーリング材には耐候性を上げるため可塑剤というものが混和されております。可塑剤とは油の成分で、時が経つにつれシーリング材表面に滲み出て来て、更にはその上の塗装塗膜表面にも滲み出て来ます。そうなるとシーリング材の上に塗られた塗装の表面が徐々に黒く変色していきます。この現象をブリード現象と言います。このブリード現象はせっかく塗装して綺麗になった建物の美観を損ねてしまうほどのものです。ブリード現象を防ぐにはノンブリード型のシーリング材を使うことで対処できます。
通常のシーリング材の耐久年数は、上に塗装を被せない場合で8年程度と言われています。それだと上にいくら良い塗料を塗っても先にシーリング材の方が劣化してしまいますので、また足場を組んでシーリングを打ち変えなければならないという状況になります。 そんな事にならないために現在は20年~30年の耐久性のあるハイクオリティタイプのシーリング材が一般化しつつあります。このシーリング材を使用すると、塗装工事から15年程が経って、塗膜が劣化してきたのでいよいよ塗装工事をしなければならないような時期になっても、シーリング材表面にひび割れの発生がなく、雨水の侵入を許していないという状態を保つことができます。住宅のシーリング打ち替えではお勧めです。
ポリウレタンとは一般的な改修工事などでよく使われているものです。
特殊なものを除き、ポリウレタンは太陽光の紫外線と熱に弱く、塗装を上に被せない露出仕上げに使ってしまうとすぐに劣化して細かいひび割れが入りボロボロになってしまいます。ですので原則塗膜で保護する必要がある材料です。(サイディング用のシーリング材で一部例外もあり、露出でも仕上げられる物もございます。)
一般的には鉄筋コンクリート構造の打継目地やサッシ周囲など様々な部分に使用されます。
ポリウレタンに対して変成シリコンは熱に対して強く、太陽光が当たると熱を持ちやすいサイディング面や金属面、表面に塗装を被せない露出で仕上げる必要があるタイル面などに使われます。 1成分系に限り石目地にも使用可能となっています。また、シーリング材の厚み不足で膜が薄くなってしまった部分が硬化不良を起こして、いつまでも柔らかい状態(薄層未硬化)になってしまうという欠点がありますので、シーリング材の厚みを確保するよう十分に注意する必要があります。
耐久性に優れ、表面が埃などで汚れにくいという特徴があります。タイル目地、石材目地などに使用されます。材質が硬めの材料ですのでムーブメントの大きい部分、すなわち建物が地震などで大きく揺れた時に動きが生じる目地などの部分への使用には向きません。
改修工事などのシーリング工事において、タイル目地など露出仕上げ部分のシールの厚みがどうしても確保できない状況下でも完全硬化しますので、このポリサルファイドが使用されることが多いです。
主に浴室、洗面台周りなどの水周りやガラス面に使用されます。比較的に施工性も良く乾くのも早いので、一般の方も簡単に使用できるものです。油分が表面から出ていて上に塗装を被せることができないので、施工する部分に注意が必要です。